安藤忠雄 初期建築原図展。
2019.09.30
先日、安藤忠雄初期建築原図展に行ってきました。
会場に入ってすぐの住吉の長屋の模型です。
質感もコンクリートそのまま、Pコンまで再現してあります。
住吉の長屋の図面です。
トレーシングペーパーに込められている意気込みというか魂のようなものがひしひしと感じられます。
会場にあった原図や青焼きの製本を眺めていると、勤務時代の新鮮な気持ちが蘇ってきました。
一応手書き世代ですが、その日の湿度でシャーペンの芯の硬さを変えたり(硬いとトレペが切れる)、裏から墨塗りしたり(間違えて表から塗る)、一日中青焼き機で焼いたり(アンモニア臭がキツイ)、申請折りしたり(職人技)。
現在ではCADやグラフィックソフトでの作図がほとんどです。
丁寧に書かれた図面を見ることはありますが、美しいと思う事は無くなりましたねー。
作業中も画面の拡大・縮小を繰り返しながら、1/100の図面も1/1でも関係なく書けてしまうという、便利なようで何か違うような。。
俯瞰して見ることよりも、ディテールと0.1mm単位の数字ばかりが頭をグルグルしてしまうという状況です。
もちろんそれも大事な事ですが、もっと全体を見らねば・・・と。
さて、今後も更に気持ちを引きしめて参ります。